初めまして!左方麻痺のumeです。
僕は9年前の26歳の時に右脳被殻で直径5㎝の脳出血を発症し、生死を彷徨いました。最初の所見では良くて寝たきり、最悪助からないでした。
すぐに開頭して血腫を取らないと命が危ない状況だった為、病院に搬送されてすぐに59針縫う規模の頭部開頭血腫除去手術を受けました。手術は6時間も掛かりました。
出血がひどかったので脳圧を下げる為に頭蓋骨を外した状態で頭を閉じ、一ヶ月後に骨を戻す頭骨形成術を行いました。骨を戻してから9年が経ちました!
術後すぐにわかった障害は
左側全ての運動•感覚機能の全廃『左側が認知できない程』(三指半、もしかしら四指の規模の亜脱臼)
重度の高次脳機能障害『30秒前の記憶が留められない』
排泄障害『排尿•排便のコントロールが出来ない』
全ての動作が一人で出来なくなりました
感情のコントロールが出来ない(最初は怒る、次に泣く、そして笑うの症状へと切り替わりました。)
しばらくの間は魂が抜けた様な状態で眼鏡を掛けると少しずつ回復していきました。
現在ある障害を挙げるとこんな感じです!
1番:左半身運動障害と感覚障害、左側の運動障害はもちろんですが、感覚障害はかなりひどいです!未だに目で見ないと左手足がどこにあるかわかりません。
手を組んで頻繁に腕を上げてメンテしないと肩が抜けてしまう状態です
理由1:『二指半の亜脱臼』により肩が外れてしまう為です
理由2:長時間動かないと筋肉のバランスが崩れて左側が硬くなってしまい動けなくなってしまいます。
症状:つまづき易くなったり、麻痺側が誤動作するようになります。
顔の麻痺も残っているので口の左側から気が緩むと唾液が出てしまうので年中マスクをつけています。
2番:高次脳機能障害『具体的にはこんな感じです』
まず脳の処理能力は健常時の十分の一ぐらいになってしまいました!
『脳が疲れると筋肉の誤作動の原因になります』
1.長期記憶障害、短記憶障害・・
- 発症前の様に頭に記憶しておく事が大変になっています。(同じ事を聞いてしまいます)
- 物の置き場所を忘れる。『頻繁に使うものは忘れません。』
- 新しい出来事を覚えづらいです。
- 同じ事を繰り返し質問してしまいます。
2.注意障害・・・
- ミスをしやすくなっています。(確認ミス等)
- 脳に負担が掛かるとぼんやりした様に見えてしまいます。
- 脳の処理能力を超えるとよりミスを起こしやすくなります。
- 二つのことを同時に行う事が苦手になっています。
- 作業を長く続けられません。
3.全般性注意障害・・
覚醒度低下(ボーッとした様に見える)、持続力低下(別の刺激「周りの音や声」に注意が向いてしまい、本来注意すべき対象に集中して取り組めなくなってしまいます)
4.遂行機能障害・・
- 自分で計画を立てて物事を実行する事が苦手になっています。
- 人に指示をもらうと動きやすいです。
- 急な変化や突然の予定変更に対応し辛い。『事前に伝えて頂ければ対応出来ます。』
- 二つのことを同時に行う事が苦手になっています。
5.前向性健忘・・
発症後に新たに経験した事が思い出しにくくなってます。
6.半側空間無視・・
実際には左側が見えているにも関わらず、認識する事が難しい(例、左にあるものにぶつかる、左側にある物に気が付かない、作業全般の見落とし、)極端位言えば左側の空間そのものが無くなってしまている状態です。
7.感情失禁・・
追い詰められた状態又は我慢しなくてはいけない状態で笑いが出てしまいます。
3番:肛門括約筋、骨盤底筋の麻痺により我慢が出来なくなってしまった大、小の排泄の排泄障害です!
便意、尿意は催すとすぐに出てきちゃうんです!
この2つの障害の合併症で
4番:精神に脅迫性神経障害(症状)2つ、障害が併発した理由は以下の通りです
『具体的には高次脳機能障害の様々な症状から極度の心配性になっています
我慢が出来ない事による漏らす恐怖から潔癖症』
慌ててしまうと身体が考えたように動かなくなります!!
リハビリを進める中で、僕の経験は絶対役に立つと確信し、発信するための勉強を開始しました。
やはり脳をかなり大きく損傷しているせいか大変なことが沢山あり、うまく行かないこともあります。
それでもまずはブログの目的に目を通して頂き、より多くの人に役に立てて頂けたらと幸いです。
平成30年に社会復帰をさせて頂き二年半が経過しました。
社会復帰後に気が付いた事が沢山出て来て現実を知り苦労が絶えません。
これからこの経験も発信していきますので応援よろしくお願いします。